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ダイエットの効果を出すには
2018/12/21
厚生労働省が発表した「平成28年 国民健康・栄養調査結果の概要」によれば、肥満者(BMI25以上)の割合は男性31.3%、女性20.6%だった。年代別では男性50〜59歳が36.5%と最も割合が高く、女性も50〜59歳が24.2%と最も高い。ちなみにBMIの標準値は18.5~25未満で、全国平均値は男性23.8、女性22.6。
上記の結果を見れば、世代別にバラつきはあるが、男性のおよそ3人に1人、女性では5人に1人が肥満ということになる。
そんな肥満、太っている人は大きく分けると、見た目が柔らかそうな「ぽっちゃりタイプ」と、肉質が固そうに張っている「固太りタイプ」の2つのタイプに分かれる。
この固太りとは、太っていても筋肉量が多いように見える、全体的にがっちりした印象、上半身よりも下半身が太く見える、肉をつかみにくい、食事量や内容を見直したり、運動をしたりしてもなかなかやせない、といった〝特徴〟を持つ。
また、ぽっちゃりタイプは比較的ダイエットの成果が出やすく、その反対に固太りタイプはやせにくいと言われている。
サニーヘルスは同社ダイエット情報発信サイト、microdiet.netにて、そんな固太りの原因と解消方法を紹介している。
なぜ固太りになってしまうのか?
固太りは以前に長期間に渡りスポーツをしていてやめた人がなりがち。筋肉の間に脂肪が入りこんでいる「霜降り肉状態」のため固くなっているのだ。
見た目だけでなく、実際に触ってみてもぽっちゃりタイプよりも固い場合が多い。
スポーツの経験が特にないのに固太りしている人の場合は、血流が悪いことが原因に多くあるようだ。
また体の冷え、冷え性、ストレスが多い、慢性疲労、長時間同じ姿勢でいる、姿勢が悪い、運動不足など、血流の悪化に繋がる生活習慣も要注意。
血流が悪いと新陳代謝が滞り老廃物が排出されるまでに時間がかかり、古くなって弾力を失った細胞が留まることになる。
こうなると「固太り」になってしまうからだ。
血流が悪いと固太りだけでなく、肌は乾燥気味になり、シワ・シミが目立つ、ケガの治りが遅いなどのリスク要因にもなる。
固太りタイプのダイエット方法とは
固太り解消は、血流を良くすることが重要なポイント。「食事」、「運動」、「生活習慣の改善」の3つを組み合わせるとよいとされる。
食事
固太りは食事制限ではやせにくいという特徴がある。そこで見直すべきは、食べる内容。
体を温めて血流を良くするためには、量ではなく食べる内容を変える必要がある。
冷たい食べ物・飲み物を好んで日常的に口にしていると、どうしても体は冷えやすく血流を悪くしてしまう。
口に入れるものは、なるべく常温~温かいものにするのが鉄則だ。
運動
固太りの人が激しい運動(無酸素運動)をすると、速筋という固い筋肉がつき、固太りの解消にはならない。
ウォーキング、ランニング、サイクリングなどの有酸素運動やストレッチ、ヨガなど、ゆっくりとした運動が効果的だとされる。
これらの運動により血流が良くなり、基礎代謝のアップやインナーマッスルも鍛えられるので、固くなった脂肪が燃焼しやすくなるからだ。
固くなっている部分をもみほぐすようにマッサージすることも日課にして、運動と合わせてトライしていただきたい。
生活習慣
生活習慣は体型に直結するため、まず食事のタイミングから見直したい。
食事はなるべく決まった時間に規則正しく食べるように。そうすることで「体内時計」が正しく機能するようになり、体の様々な機能も適切に働くようになるからだ。朝食抜きや夜遅い時間の食事は体内時計を狂わせ、太りやすくなってしまう。
そして、入浴の習慣化も大切だ。
人の体は、日中はアクティブモードである交感神経が、夜はリラックス・休息モードの副交感神経が優位になるようにできている。
これを司る自律神経は、ストレスの影響を受けやすく乱れやすいため、夜は入浴で体をリラックスモードに切り替えることが重要だ。
具体的にはシャワーだけで済ませずに、38~40度のお湯にゆっくり浸かること。
血流を良くし体を温める作用だけでなく、副交感神経が優位になりリラックス効果があるので、質の良い睡眠が得られるからだ。
お湯の温度が高いと神経を興奮させる交感神経を逆に刺激してしまう。
入浴後、温まった体が冷めてくる頃合いの30分~1時間後に眠りにつくようにすることで、質の良い睡眠が得られる。
固太り対策のポイントは、とにかく体を冷やさずに血流を良くすること。
今回紹介したうちのどれか一つだけよりも、併せて取り入れることで相乗効果が期待できる