BLOG

炭水化物で太る人、太らない人

2019/01/13
ロゴ
無塩のクラッカーを噛んで味の変化を観察 「グルテンフリーダイエット」に、「糖質オフダイエット」など、炭水化物を避けるダイエットが流行中です。とはいえ、それぞれの体質によって合うダイエットも違うもの。そこで、炭水化物抜きのダイエットが自分に合っているか、見分けるのに役立つ簡単なテストがあります。 これはイギリス人の医師、ザンド・ヴァン・タリケン氏が英紙「Daily Mail」で発表したもの(※1)。無塩のクラッカーを食べてから、何秒後に味の変化が感じられるかを計測することでわかるといいます。 やり方は、クラッカーを口に入れたら、ストップウォッチをオン。これと同時にクラッカーを噛みくだき「甘みを感じる」までの時間を計ります。人によっては、数秒後に甘味を感じる人もいれば、変化を感じない人も。これで30秒以内に甘みを感じたら、炭水化物で太りにくい体質。そして、30秒以上かかる人は、炭水化物で太りやすい体質と考えられるそう。 そのメカニズムは完全には解明されていませんが、炭水化物を糖に変換する能力が関わっていると考えられています。 唾液に含まれる消化酵素「アミラーゼ」は、炭水化物に含まれるでんぷんを分解して糖を作り出します。咀嚼しているうちにクラッカーが甘く感じられてくるのは、炭水化物から糖が作り出されたから。この反応が遅い人は、炭水化物をエネルギーとなる糖に変換するのが不得意と考えられるため、炭水化物がその人にとって太りやすい食材となるのだそう。 炭水化物が好きな人はおにぎりを とはいえ、炭水化物をガマンすると、その反動でドカ食いが起こることもあります。ごはん、パン、麺など炭水化物が大好きで、制限すると大きなストレスになる人は、ぜひおにぎりを活用してみて。昨今、注目されている成分「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」が味方になってくれます。 これは炭水化物でありながら、食物繊維をとった時のような働きをする成分で、体重増加や内臓脂肪の増加を抑制する働きが期待できるというもの。ほかにも、腸内環境を改善して、便秘の解消や、美肌への効果も。 レジスタントスターチは、炭水化物を調理後に冷やすことで増加します。再加熱すると減ってしまうので、やせたい人は、炭水化物を冷えたまま食べるのが正解。その点、おにぎりは冷えたままでもおいしく食べられるので、炭水化物が大好きな人におすすめの食材なのです。また、おにぎりを中心としたメニューにすることで、おかずも和食を選ぶようになり、野菜の摂取量が増え、油ものを控えることができるというメリットも。炭水化物で太りやすい体質の人は、ぜひ試してみてください。